お知らせ

※3月より接骨院を併設する鍼灸マッサージ院となりました。移転も準備中です。追ってご案内申し上げます。

 

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夏バテ

 今年は、梅雨時期まで肌寒く感じる日が多く、特に夕方から朝方までの夜間は油断すると風邪をひきそうなくらいでした。一方、晴れると日差しが強烈で耐えがたいくらいでした。そして梅雨明けしてからは一気に高温多湿となりました。こんな状況で、易疲労・倦怠感・思考力や集中力低下・食欲不振・下痢・便秘・頭痛・発熱・めまいなどの自律神経失調症状=夏バテ症状が早くも出始めている方が増えているようです。


 夏バテとは、元々は猛暑を越えた秋口に体調を崩したものをさし、暑気あたりといっていました。最近は、気候や環境の変化により自律神経が乱れやすくなり、発症時期なども変化しているようです。また、日頃から、睡眠不足、運動不足、胃腸への負担をかける飲食習慣などがあると自律神経系に失調をきたしやすくなります。


 東洋医学的には、気虚、陰虚、湿邪により主に脾臓が難儀している症候です。

 

 気虚とは暑さによる「気」の消耗です。元気がなくなると食欲もなくなるので、食欲低下による栄養不足となります。そしてまた「気」が不足するという悪循環に陥りやすくなります。元気がなくなる、だるい、疲れやすい、食欲がないなどの症状があり、体表を守る衛気の働きも低下するので、夏かぜをひきやすくなります。

 

 陰虚とは、発汗などで体内の水分を失い、脱水症状に近い状態になり、口が渇く、皮膚がかさつくなど乾燥の症状のほか、手足がほてる、のぼせなど熱の症状があり、イライラ、食欲不振、頭痛などが起こります。この状態では、熱を体表から逃がすための汗をかくことができず、身体内部に熱がこもり、熱中症になりやすくなります。

 

 湿邪とは、 冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎが原因で、胃腸の働きや水分の巡りが悪くなってしまう状態です。暑さによる熱の直接の弊害ではなく、暑さによる飲食パターンが作り出す身体の不調です。空調などで環境は暑くなくても、暑いと思う気持ちだけで冷飲食を過剰にしてしまうこともあるでしょう。疲れるので動かなかったり、暑いので冷房の中にいることで、ますます水の巡りが悪くなり、症状がどんどん悪化し、むくみ、腹痛、下痢などの症状が現れるます。 身体のなかには水がいっぱいあるのに、その水が体表まで巡らないので、汗も出なくなり、汗をかけず身体に熱がこもり、熱中症になりやすくなります。熱中症対策で水を飲むことが勧められるが、すでにたくさん水を蓄え込んでいる人では、摂りすぎがかえって熱中症の条件を強めることもあります。


 改善と予防には十分な休養と栄養補給を行い体を休めることが大切です。色々な食品をバランスよく摂り、適度な水分を摂取しつつ、暑さ対策と同時に逆に身体を冷やしすぎないようにし、急激な温度変化に身を置くことを減らし、夜間の休養をちゃんととるようにして下さい。冷房は最小限の使用にとどめ、ストレッチや沐浴で心身の緊張をほぐし、気血水の巡りを促して下さい。冷えた飲み物や食べ物は過剰な摂取にならぬようにし、旬の野菜や果物…トマトやナス、キュウリ、豆類、スイカなどを適度に食されると良いです。甘酒もお勧めです。


 自己努力をしている。医療機関も受療した。しかし、どうも優れないという方…漢方薬や鍼灸が効くかもしれません。かかりつけの漢方医や鍼灸師がない方…足の裏の「湧泉」、脛の「足三里」、内くるぶしの上の「三陰交」、へそ下の「関元」、背骨中央脇の「脾兪」などのツボにセルフ灸やパッチ鍼などを刺激するのが良いです。できれば専門家にかかる方が良いのですが…

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コメント: 3
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